
SONYの言わずと知れたワイヤレスノイズキャンセルヘッドホンWH-1000シリーズの第6世代版で、2025年5月30日に発売になりました。
WH-1000XM5との違い
大きな違いはWH-1000XM5はそれまでのWH-1000XM4とは異なり折りたたみ機構が廃止されていましたが、WH-1000XM6になり折りたたみ機構が復活したことです。下の写真のように専用ケースもコンパクトになっています。折りたたみ機構の部分も金属部品を採用し、強度はむしろプラスチック部品のWH-1000XM5よりは上がっているそうです。

この折りたたんで収納するのが最初なかなか分かりにくかったのですが、ヘッドホンを外してヘッドホンを縮めてから左右を逆にして、左側だけを折り曲げるようにしてケースに収めると上手く行きます。前モデルのWH-1000XM5は折りたたみ機構がなかったので、ある意味収納方法は分かりやすかったとも言えますが、コンパクトに収納出来た方が良いですし、慣れればどうということはないです。
それ以外は電源ボタンが丸型で分かりやすくなったことやヘッドバンドがやや太めになったこと、ヘッドホンのハウジングが楕円形になり、ハウジングのイヤーパッド部分を内側にして首から掛けられるようになったことぐらいでデザイン的にはWH-1000XM5を踏襲した形となっています。専用ケースはマグネット式になって、ジッパー式よりは取り出したり収納したりがし易くなりました。
装着感について
前のモデルのWH-1000XM5も装着感は良かったですが、WH-1000XM6もやや側圧は高めかな、とは思いますが概ね装着感は良いと思います。ヘッドホンの重さは気にならないくらいです。
ノイズキャンセルの効き具合について
前モデルのWH-1000XM5よりはやや上がっているかな、と思いますがそれほど大きな違いはないかと思えます。
音質について
音質についてはWH-1000XM5よりは籠った感じがなくなりより高域がはっきりするようになりました。WH-1000XM5と比較してよりくっきりはっきりした感じです。低域もしっかり出るようになり、全体に音の厚みも増した感じがします。かなり音はWH-1000XM5と比べて良くなったと思います。WH-1000XM5の時は高域が伸びきらない感じがあり、イコライザーでやや高域を持ち上げ、clear BASSでやや低域を落とす調整をしていましたが、WH-1000XM6ではイコライザー調整はする必要がないようになっています。
ただ、WH-1000XM5もそのマイルドな鳴り方や高域がやや抑えられた感じが長時間楽しむ場合プラスに働くこともあり、実はそんなに悪くないバランスで、好みで敢えてWH-1000XM5を選択するのもアリだとは思います。WH-1000XM6の方がより現代的になっていて色々な音源を楽しく聴けるバランスにはなっているかなと思います。
Bluetooth接続はハイレゾ再生可能なLDAC接続はもちろん音質的にはベストではありますが、意外とiPhoneとのAAC接続もかなり使えます。私の場合はiPhoneなので、AACで接続して使っていますが快適に使えています。
接続性について
AACでBluetooth接続しているせいもあると思いますが、ターミナル駅などのかなり混雑した街中でも音の途切れを感じたことがほとんどないです。いくら音質が良くても途切れが多いとかなりストレスですので、これはかなり評価できるポイントだと考えます。
バッテリー持ちについて
製品ページではノイズキャンセル・オンの状態で連続30時間持つとあり、実際結構バッテリーは持つ印象はあります。まだ長時間旅行で持ち出したりとかはしていないので、まる一日中持つかどうかは分かりませんが、実用上は問題無さそうな気がします。
まとめ
WH-1000XM5もかなり完成度が高かったですが、WH-1000XM6は折りたたみ機構の復活、ヘッドホンの伸縮部分の強化、音質も全体に底上げされ、マイクの数も増えてノイズキャンセル機能や外音取り込み機能も強化、機能的にはシネマモード以外に何か目新しさはありませんが、全体的に手堅くバージョンアップされています。WH-1000XM5からも十分買い替えに値すると考えられます。音質だけを取ると他にももっと良いワイヤレスヘッドホンはあるかも知れませんが、総合的に見て完成度が高く、万人におすすめできるワイヤレスノイズキャンセルヘッドホンと言えます。